スクラムを見ていて、こんな疑問を感じたことはありませんか?
「いきなり審判がスクラムを止めて相手ボールになったけどなんでだろう?」
「ワールドカップの日本対サモアで最後サモアが反則をしたけどなんで?」
実際にラグビーを7年間経験がある私がラグビーのノットストレートに関する疑問を解消します。
具体的には
- ラグビーにおけるノットストレートとはどういうものか
- ノットストレートの基準
- ノットストレートの許容範囲
- サモア戦でのノットストレートについて
の順で解説します。
ラグビーのノットストレートとは?スクラムの反則
ノットストレートはスクラムで起こる反則です。
スクラムにボールを入れるときは真っ直ぐボールを入れなくてはいけません。
もしも真っ直ぐボールを入れずに、自分のチームの有利なほうに入れてしまうと、相手チームがスクラムでボールを取り返すのが難しくなってしまいます。
そのためノットストレートという反則が存在します。
ノットストレートの基準
ノットストレートの基準はレフリーによってかなり曖昧なことが多いです。
スクラムでのノットストレートは厳しく取るレフリーは取りますし、ほとんど取らない人は取りません。
ノットストレートは比較的スクラムが劣勢なチームに取られやすい傾向が有ります。
レフリーの心情としては、スクラムが押されているとちゃんと真っ直ぐボールを入れていのか気になってつい目が行ってしまうからです。
加えてスクラムが劣勢だとスクラムハーフが弱気になって自分たちの方へボールを入れたくなる心理も働きます。
こういったことから、スクラムが劣勢なチームはノットストレートが取られやすい傾向にあります。
ノットストレートの許容範囲
スクラムにおけるノットストレートは、そこまで厳しくなく極端に自分のチームのほうにボールを入れなければ反則を取られることは少ないです。
特にスクラムはボールを入れる時にレフリーがスクラムの逆にいて、スクラムをどちらが崩しているか確認している場合があるので、厳しく見れないという側面もあります。
レフリーによって傾向がハッキリと出てくるのでトップチームになると相手チームだけでなくレフリーもしっかり研究するようになります。
実際に2019年のワールドカップで日本代表は全試合の担当レフリーをすべて研究して事前に対策を立てていました。
サモア戦のノットストレートを解説
2019年のワールドカップ日本対サモア戦でサモアがノットストレートの反則が取られました。
場面は後半82分で起こりました。
サモアはこの試合の勝利することは出来ない状況でしたが、トライを取るとボーナスポイントを得る事ができ、決勝トーナメント進出の可能性が残されていました。
そのため何としてもボールを確保して、トライを取ろうと必死でした。
サモア戦では日本がスクラムで優勢でした。
しかも日本は前の試合で世界ランキング2位のアイルランドをスクラムで粉砕してして、日本はスクラムが強いとレフリーも頭にあったと思います。
サモアのスクラムが押されてたまらず、スクラムハーフが自分たちのほうにボールを入れたところノットストレートの反則がサモアに取られました。
日本は2019年までにスクラムに関してとても拘って練習を重ねていました。
このノットストレートは日本の今までのスクラムに対するこだわりで勝ち取った反則と言っても過言では無いのです。
まとめ
- ノットストレートはスクラムで自分たちのほうにボールを入れる反則
- ノットストレートの基準は曖昧なことが多い
- 極端に自分たちのほうにボールを入れなければ滅多に取れれない
- サモア戦でのノットストレ
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