ラグビーを見始めた人で「スクラムって何をしているのかよくわからない」「スクラムってどうやって組むんだろう」「スクラムを組むときに審判ってどんな事を言っていんだろう」という疑問をお持ちではありませんか?
実際にラグビーを7年間経験がある私がスクラムの疑問を解消します。
具体的には
- スクラムを組む意味や何をしているか
- スクラムの組み方
- スクラムが有利な条件や不利な条件
- スクラムの掛け声
- スクラムの反則
の順番について解説します。
ラグビーのスクラムをする意味は?何してるの?
スクラムはノックオンやスローフォワードなどの軽いミスが起こり試合が止まった時に行います。
スクラムを行うことで、ゲームの再開する事が出来ます。
スクラムの中ではボールの争奪をしています。
スクラムの優劣というのは1人だけ強くても無意味で8人の力がどれだけ集まっているのかというのが大事です。
一見するとスクラムは力と力のぶつかり合いに見えますが、実は無数の駆け引きが行われています。
そのため単純に体重が重かったり力が強ければ勝てるという単純なものでは無いです。
例えば2019年のワールドカップで日本VSアイルランドにおいて体が小さい日本がアイルランドをスクラムで押し切ったシーンが印象的です。
またチームによってはスクラムは文化であるというチームも存在します。
「何としてもスクラムで勝つ」という強い気持ちは見ていて心打たれます。
日本のトップリーグのヤマハ発動機ジュビロやジョージア代表はスクラムに拘るチームの1つです。
【図解】ラグビーのスクラムの組み方
現在のスクラムの組み方は最前列3人、2列目に4人、最後列1人の3-4-1システムという組み方が主流となっています。
一般的な組む流れとしては
- フッカーが両プロップを束ねる
- ロックがプロップとフッカーの間に頭を入れる
- フランカーが両プロップのお尻に肩を当てる
- ナンバー8が両ロックのお尻の間に頭を入れて押す
- スクラムが組めたらスクラムハーフがボールを入れる
という流れで組むことが多いです。
ただしスクラムは必ずしも8人で組む必要はありません。
そのためシンビンや出血などの一時的な退場の場合フォワードが7人になることもあります。
その場合はスクラムを7人で組むことも見られます。
また稀にですがスクラムにバックスが入る場合もあります。
スクラムが有利な条件
スクラムを組む上で有利な条件が存在します。
マイボールで敵陣でのスクラム
マイボールで敵陣のスクラムは圧倒的に有利な状況です。
理由は2つあり
- スクラムを押し続ける事でトライを狙う事が可能
- スクラムが押せない時でもすぐにボールを出して、攻撃が可能になる
スクラムに自信があるチームであれば敵陣のマイボールスクラムは、徹底して押しにかかる事が多いです。
スクラムを押し続けてトライが取れるとチームが非常に活気付きます。
スクラムにそこまで自信が無いチームでも、ボールを素早く出して攻撃することでチャンスが作れます。
ナンバー8に突破力がある人がいる場合、ナンバー8にボールを持たせて攻撃したり、スクラムハーフとナンバー8が一緒に攻める選択を取れます。
直接スクラムハーフからバックス陣に展開する選択肢もあります。
敵ボールで敵陣のスクラム
敵ボールで敵陣のスクラムが有利な理由は
- マイボールになればチャンス
- 相手がミスする可能性がある
- その後のディフェンスが有利に運ぶ
敵ボールのスクラムなので一見すると有利では無いと思うかもしれません。
しかし敵陣の敵ボールのスクラムでプレッシャーをかけてマイボールにすれば一気にチャンスになり得点のチャンスです。
仮にボールが取れなくても、プレッシャーがかかることで相手にいいボールを出せなくするとそのあとのディフェンスが有利になり、ボールを取り返す可能性が上がります。
スクラムで不利な条件
スクラムで不利な条件も存在します。
敵ボールで自陣のスクラム
敵ボールで自陣のスクラムが不利な理由は
- スクラムで押されて失点しまう可能性がある
- 相手にいいボールが出るとディフェンスが不利になる
敵ボールでの自陣のスクラムは相手にスクラムを押されるとそのままトライにつながる可能性があります。
仮にスクラムが押されなくても、相手にいいボールが出てしまうと相手に良いボールが出てしまうと、ディフェンスするのが難しくなり失点の可能性が出てきます。
マイボールで自陣のスクラム
マイボールで自陣のスクラムが不利な理由は
- 自分たちがミスをすると失点に直結する
- 自分たちにいいボールが出ないとそのあとの攻撃に支障がでる
マイボールで自陣でのスクラムはミスがすぐに失点に直結してしまいます。
そのため慎重にスクラムを組まなくてはいけなくなります。
また相手にプレッシャーがかかるとその後ボールを回すのに不利な状態になってしまいます。
ラグビーのスクラムの掛け声
スクラムを行う時にレフリーが「クラウチ、バインド、セット」という掛け声を発しています。
スクラムの掛け声は、安全にスクラムを組むために必要です。
過去にはスクラムでケガをするが人多く、何とかケガを減らす為に試行錯誤の結果今の掛け声になっています。
またそれぞれの掛け声に意味があります。
「クラウチ」で8人の姿勢が低くなります。この時に高さがあまりにも違うとレフリーにやり直しを命じられる時もあります。
「バインド」でお互いのプロップどうしがジャージをつかみます。
「セット」でフォワード8人がぶつかり合います。
スクラムの反則
アーリーエンゲージ:解説(1文)
レフリーの掛け声よりも早く動いてしまう反則です。
オーバータイム:1文
レフリーがボールを入れるように指示してから一定の時間ボールを入れない反則です。
コラプシング:1文
スクラムを故意に崩してしまう反則です。
ニーリング:1文
スクラムを組んでいる時に膝が地面に付いてしまう反則です。
ノーバインド:1文
相手のジャージを離してしまう反則です。
ラグビーのスクラムまとめ
- スクラムはフォワードが一体となって作り上げられ、単純な力比べでなく様々な駆け引きが行われている
- スクラムは一般的に最前列3人、2列目に4人、最後列1人の形で組まれる事多い
- スクラムはどこの陣地で組むかによって、有利不利が変わる
- スクラムを組むときは審判が「クラウチ、バインド、セット」という掛け声かけている
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